第3回 インターネットやSNS等を活用した販売戦略(その2)
今回は、中小企業に求められる「新しい生活様式」への対応方法の第3回目と
して「インターネットやSNS等を活用した販売戦略(その2)」についてお
話しします。
1.卸売業「巣ごもり需要」で分かれた明暗
小売業が直接消費者との接点であるのに対して、サプライチェーンを担う卸
売業は、直接消費者と関係のない業界と思われがちです。しかし、食品、衣料、
家電、自動車部品などの卸売業、物流業がコロナ禍の影響を受けると、消費者
の巣ごもり需要で明暗がはっきり分かれました。
コロナ禍における巣ごもり需要は、ネットショップの購買行動が増加して、
急激な物流量の増加が発生しました。卸各社はサプライチェーンの維持の対応
に追われることとなります。
一方、食品卸はというと、外食機会の減少により、高級食材の流通がストッ
プしてしまうという事態が発生しました、卸各社は懸命に販路開拓の対応に追
われました。
2.物流業「サプライチェーンを守る」課題と戦略
サプライチェーンを守るといっても、もしそこで感染者が出た場合は、守る
どころか物流を止めなければなりません。物流が止まる原因が内的要因か外的
要因かによって、その対応方法は異なります。
内的要因による場合は、手洗い消毒の徹底はもとより、万一感染者が出たと
きの対処方法を決めておくことが課題となり、リソースの確保をどうするかと
いうことが戦略となります。
外的要因の場合は、家電製品や自動車は部品の供給が1つでも止まると、製品
自体が出来なくなってしまうことになります。2020年3月31日ダイハツは半導体
不足により、滋賀工場を停止したニュースはこれを証明した形になりました。
これに対処するには物流業だけで解決することはできません。最近は国家戦略
の立場から、サプライチェーンを見直す動きが出ています。
3.「卸売業」の戦略と課題
特に食品卸売業は、コロナ禍の影響を大きく受け、高級食材が突然行き先を失
い、その顛末がニュースで報道されるようになりました。
物は生鮮食品なので、待ったなしです。すぐに動いたのは、ネット通販とスー
パーマーケットでした。消費者は、普段食べられないような食材がネットやスー
パーマーケットで安く購入できると、大きな反響を呼びました。
卸売業の中には、現物を手元に持っている強みを生かして、ネット販売に参入
するところが出てきました。今まで、お店にしか卸していなかった商品を直接消
費者に届けるということは、大きな戦略の転換と言えます。
新ビジネスであるだけに課題はたくさんあると思いますが、これによって販路
拡大ができれば、成功を手に入れることができるかもしれません。
4.ニューノーマルにおける販売戦略
サプライチェーンによってつながる、生産者→卸売業→物流業→小売業→消費
者の中には、コロナ禍によってお互いを支援しようという動きが出てきました。
非接触で三密を避け無駄を省き、インターネットを使って情報を発信し、SN
Sでコミュニケーションをはかり、支援の輪が広がりました。そして、ニューノ
ーマルと呼ばれる新しい生活環境が生まれています。そこには、インターネット
やSNSを使った販売戦略のヒントがあると思います。
次回は、「インターネットやSNS活用企業が抱える課題及び対応方法(その1
)」についてお話します。
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