中小企業に求められる「新しい生活様式」への対応方法ーその6

執筆

第6回 インターネットやSNS等を継続するためのコツ・ポイント

今回は、中小企業に求められる「新しい生活様式」への対応方法最終回の第6回目として
「インターネットやSNS等を継続するためのコツ・ポイント」について解説します。


1.SNSが集客に向いている理由

 初期のころのSNSは、友人とコミュニケーションをとるために使うのが主流でした
が、最近は「情報交換ツール」として活用する傾向が強まっています。実際に旅行や飲
食店について評判を得るために、SNSで検索した人も多いのではないでしょうか。情
報を発信する側(企業)にとって、この消費者行動は注目すべきポイントです。
 SNSは、情報を多くのユーザに向けて発信できるだけでなく、情報を見たユーザか
ら「フォロワー」と呼ばれる「友達」や「ファン」にも届く仕組み(拡散といいます)
になっています。この仕組みを理解してSNSを活用すると、芋づる式にお店の潜在顧
客に到達することが可能です。(ただし、良い評価も悪い評価も見境なく拡散します。)
 このようにして、新製品やキャンペーン等の情報を効率的に拡散し、多くのユーザへ
届けることができるのです。
 一方でBtoBの商品を扱う会社の場合は、どちらかというとSNSの活用に適して
いない業種と言えますので、自社の場合はSNSに適しているかどうかを見極めること
が必要です。


2.顧客と継続的にコミュニケーションを取る

 スマートフォンやメッセージアプリの普及により、コミュニケーション文化に変化が
起きています。
 総務省の「平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると
10代・20代の平日のコミュニケーション手段として、SNSがメールや電話(携帯、固
定、ネット)よりも長い時間利用されていたことが分かりました。
 SNSでは自社のフォロワー(顧客)と実際にコメントやDMを通してコミュニケー
ションが取れます。企業から、一方的な情報を伝えるWeb広告と異なり、コミュニケ
ーションを重ねることで、フォロワーからファンになる顧客を創出できます。
 今回のタイトルは「SNS等を継続するためのコツ・ポイント」ですが、「SNS等
は継続することが最も大切なポイント」という言い方もできます。


3.SNS担当者を孤立させず、実績で管理する

 SNSは顧客との距離が近くなるために、運用担当者の負担も大きくなります。した
がって、SNSによるマーケティングを継続するためには、運用体制を整えて、担当者
を決め、のびのびと仕事をさせてあげることが肝要です。SNS担当者も、重要な営業
戦力です。その上で第5回で紹介した事例のように、企業の商品戦略をいかにSNSに展
開させるかという企画が重要で、全社的取り組みの中に、戦略的に組み込めるかどうか
がカギとなってきます。
 そうすれば、経営目標を立てやすくなるので、SNS活用の成果を数値で管理するこ
とができ、投資対効果も見える化することが可能となります。


4.まとめ

 第1回から第6回まで約2か月にわたって連載をしてきましたが、この2か月の間に新型
コロナウィルスの感染者数は過去最大を記録しました。
 内閣府が7月31日に発表した「経済と財政の中長期試算」によると、今年度の経済規模
は約40兆円、GDPは7.3%縮小すると予想され、経済が縮小していることがはっきりし
てきました。
 コロナ禍の中で行われた東京オリンピックは、無観客での開催という人類が過去に経
験をしたことのない困難なイベントでした。
 一方で、SNSを使った「お家で応援」をはじめとして、ドローンの活用、新しい5
G高速大容量通信による仮想現実(VR)中継、無人カーによる会場間の送迎、聖火台
に水素燃料の使用、金銀銅メダルは家電リサイクルによる都市鉱山から作成、日本選手
のウエアに古着のリサイクルによるポリエステル素材を使用等、まさにニューノーマル
に対応した「新しい生活様式」が実現した大会となりました。その記憶は必ず歴史に残
ることでしょう。そして、その経験と対応方法は、今回のメインテーマである「中小企
業に求められる「新しい生活様式」への対応方法」に通じるものがあると思います。今
回の連載で紹介した、困難に立ち向かった人たちの経験例が少しでも参考になることを
祈念しつつ、この連載を終了させていただきます。
 読者の皆様には、これまでお付き合いいただきまして誠にありがとうございました。

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この投稿は、筆者が、千葉県産業振興センター様に寄稿する機会を頂き、2021年7月~9月にかけて寄稿したもので、私が中小企業を応援する出発点となったものを、ブログの形で再掲したものです。

この場をお借りして、千葉県産業振興センター様、並びにちば経営応援隊様に御礼申し上げます。          

公益財団法人 千葉県産業振興センター総務企画部企画調整室 産業情報ヘッドライン

特定非営利活動法人ちば経営応援隊 関根 利彦
                  https://npo-chiba-keiei-oentai.org/





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