第4回 インターネットやSNS活用企業が抱える課題及び対応方法(その1)
今回は、中小企業に求められる「新しい生活様式」への対応方法の第4回目と
して「インターネットやSNS活用企業が抱える課題及び対応方法(その1)」
について解説します。
1.インターネットSNS活用の「明」と「暗」
近年、SNSが急速に普及しています。「2020年情報通信白書」によりますと、
国内のSNS利用率は69%に達しております。20歳以下は80.5%、60代は51.7%、
80歳以上も42.8%となっており。もはや電話や手紙と同様に社会のインフラと言
っても良いのではないでしょうか。
スマホを開けば、すぐに社会とつながり、買い物や、会話を楽しむことができ
ます。その影響力は日常生活だけでなく、時には国を動かしたり政治を動かした
りすることもあるのです。
一方で、スマホやパソコンのセキュリティリスクを知らないまま、個人情報や、
会社の資料をSNSでやり取りして、被害にあう事件が後を絶ちません。
IPA(情報処理推進機構)の「情報セキュリティ白書2020」によりますと、
・個人を狙ったスマホ決済の不正利用
・情報の盗聴などのフィッシングによる金銭被害
・新型コロナウィルスに関連した詐欺メールや偽情報の流布
など個人が標的になる事件が多数報告されていますが、ほとんどが悪意を持った
第三者による詐欺被害です。
このように、インターネットSNSの活用には便利な面「明」と危険な面「暗」
があるという事を常に意識しておく必要があります。
2.企業のリスクと経営者の責任
次に企業がインターネットSNSを活用する場合を考えてみましょう。IPA
「情報セキュリティガイドライン」によりますと、セキュリティ対策が不十分だ
ったために起きる事故と、それにより企業が被る主な不利益は
・金銭の損失
・取引先の信用の失墜
・顧客の損失
・業務の停滞
・従業員への影響
と分析しています。さらに、経営者の「法的責任」と「社会的責任」にまで影響
が及ぶのです。
それでは経営者は何をやらなければならないのでしょうか。
3.対処方法と課題
リスクの面ばかりを強調すると、社員は委縮して、仕事を避けるようになるで
しょう。したがって、リスクに対処するためには経営者のリーダーシップが重要
となります。その上でリスクに対処できる組織作りを行い、万一リスクが発生し
た場合に企業が被る不利益を最小限に抑えるための対処方法と責任者を決めてお
くことが必要です。しかし中小企業では、適切な人材がいない場合があります。
そのようなときは、外部に委託するか、最寄りのITコーディネータに相談する
と良いと思います。
次回は、さらに「インターネットやSNS活用企業が抱える課題及び対応方法
(その2)」として事例を交えながら解説していきたいと思います。

コメント